看護師の2交代制の代償としての休眠の保障や夜勤人員の確保は、そもそも、超長時間夜勤をこなす看護師のための当たり前の労働安全衛生だ。しかし、それをバーターにして2交代を導入することは、麻薬のような効果をもっています。一般企業が、派遣社員などの非正規雇用のうまみを一度覚えたら止められないのに似ているかもしれません。その点、薬剤師にはそのような2交代制もないでしょう。
薬剤師の転職の収入について考え出す人もでてくるのです。
看護師の仕事をするならば、避けては通れない夜勤の問題ですが、中には「夜勤があるから稼げていい」という意見もあります。こういう意見は、ほとんどが若い看護師からのもので、年配の看護師にとっては、夜勤は本当に肉体的にきついようです。
しかし、忘れてならないのは、2交代制勤務とは圧縮勤務の典型だということです。準夜勤と深夜勤の二つを一気にこなすような働き方は、夜勤交代勤務研究者の間では「圧縮勤務」と呼ばれています。
そのなかで仮眠時間が確保されたとしても、人は機械のようには眠れません。しかも、2交代制が導入された後、人材確保が困難になると、「夜勤は月4回以内」というルールがなし崩し的に破られていくのです。
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